小さな衣食住

必要な物以外、買いたくない、子持ちミニマリスト主婦のブログ。物を買わずに済ませる方法や、物欲との戦いについて書いています。その他にも育児漫画、色弱体験談など、思いつきで色々書くよ。

ネタバレ、ラストの考察あり。映画きみはいい子(サンタさんの来ない家編)レビュー


映画『きみはいい子』見たことありますか?

 

中脇初枝さん原作の同タイトルの小説を、映画化したモノです。

 

児童虐待を描いた、名作と言われています。

 

名作ですが、ラストシーンは賛否両論。

 

「ラストが、ピンとこない」

 

「尻切れトンボに感じた」

 

という声も。

 

今回は、

 

映画のあらすじ、ラストシーンの考察、この作品が伝えたかった事

 

を、私なりに考えてみました。

 

この映画は、三つの物語が同時進行する、オムニバス形式の作品です。

 

三つ全てを言及すると、途方もなく長くなってしまうので、

 

今回は、一つの物語に、焦点を当てたいと思います。

 

原作の「サンタさんの来ない家」にあたる物語です。

 

結構、妄想も入っていますが、よろしければ、どうぞ^^

 

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映画きみはいい子 サンタさんの来ない家 あらすじ

主人公は、新米教師の岡野先生。

 

小学四年生のクラスを、担任しています。

 

ある日、

 

授業中に、生徒がお漏らしをします。

 

その事をきっかけに、先生のクラスは、学級崩壊。

 

落ち着きのない生徒、モンスターペアレント、口うるさい学年主任、

 

岡野先生は、全てにうんざり!

 

そんな中、

 

先生は、一人の生徒が、気になり始めます。

 

下校時刻を過ぎても、校庭の隅の鉄棒にいる男の子。

 

先生のクラスの生徒、神田さんです。

 

「この子は、虐待を受けてるんじゃないか」

 

神田さんと話すうちに、先生は、そう思い始めます。

 

ネタバレ きみはいい子の結末

岡野先生は、神田さんを呼び出して、虐待の真偽を確かめようとします。

 

けれど、神田さんは、虐待を否定します。

 

ある日、

 

先生は、生徒たちに宿題を出します。

 

「家族に抱きしめられてくる」という宿題です。

 

宿題の発表を通して、先生のクラスは、学級崩壊から、少し回復します。

 

給食の時間。

 

教室に、神田さんの姿は、ありません。

 

仕事を終えると、岡野先生は、神田さんの家に、向かいます。

 

神田さんの家の扉を、ノックするシーンで、映画は終わります。

 

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映画きみはいい子 ラストを考察

「ラストシーンの意味が分からない!」

 

映画を見て、そう感じた方も、いると思います。

 

あくまで、私個人の考えですが、ちょっと考察してみました。

 

「サンタさんの来ない家」

「うちには、サンタさんが来ないんだ。」

 

「僕が悪い子だから、サンタさんが、来ないっていうんだ。」

 

「どうしたら、いい子になれるの?」

 

岡野先生と神田さんの会話シーン、

 

こんなセリフがあります。

 

これが、ラストに大きく影響してきます。

 

神田さんの質問に答えられなかった岡野先生

「5時まで外にいろ」と父親に言われて、その約束を守る、

 

いじめられている子を、クラスメイトと一緒に、からかわない、

 

いじめられている子を、可哀想と言う、

 

神田さんは、素直で、真面目で、思いやりがあります。

 

いい子です。

 

岡野先生も、神田さんは「いい子」だと言っています。

 

でも、神田さんは、両親に「悪い子」と、言われています。

 

映画を見れば分かりますが、どう考えても、悪いのは両親です。

 

だから、

 

「どうしたら、いい子になれるの?」

 

そう言われた先生は、言葉に詰まります。

 

結局、

 

この問いに、先生は、答えられませんでした。

 

宿題が出来なかった神田さん 

岡野先生は、生徒に

 

「家族に抱きしめられる宿題」を、出します。

 

神田さんは、戸惑いながらも、最後は

 

「絶対やってきます!」

 

と、先生に約束します。

 

神田さんの真面目さが、伺えるシーンです。

 

けれど、

 

宿題を発表するシーン、

 

神田さんは、全く映っていません。

 

宿題が出来なくて欠席したと、私は推測します。

 

もし、宿題をやっていれば、

 

神田さんの性格からして、出席します。

 

わざわざ、「絶対やってきます!」と、大声で、先生と約束している訳ですから。

 

宿題をやっていれば、宿題発表のシーンに、フレームインしたでしょう。

 

けれど、神田さんは、映っていない。

 

宿題が出来なかったから、岡野先生に、会いたくなかったんです。

 

一般的に、宿題をやってこない子は、「悪い子」です。

 

岡野先生は、神田さんを「いい子だ」と言っています。

 

両親からは邪険にされているし、友達もいない、神田さん。

 

神田さんにとって、岡野先生は、

 

「いい子だ」と言ってくれる、唯一の人

 

なんじゃないでしょうか。

 

「宿題をやってくるって約束したのに、できなかった。」

 

「先生はきっと、僕の事を悪い子だと思うに違いない。」

 

神田さんはそう思って、欠席したんじゃないでしょうか。

 

給食の揚げパン

さて、

 

場面変わって、給食の時間、

 

岡野先生の大好物、揚げパンが出ます。

 

先生は、神田さんの席を、じっと見つめています。

 

そこに、神田さんはいません。

 

岡野先生は、大好物の揚げパンに、全く手を付けず、

 

スープをぐちゃぐちゃ、やっています。

 

めちゃくちゃ、神田さんの事が、気になっているんでしょうね(笑)

 

岡野先生は、神田さんが、欠席している時点で、

 

「宿題は出来なかったんだな」と、考えているかもしれません。

 

それでも、

 

岡野先生は、神田さんに、学校に来て欲しい。

 

神田さんも、「揚げパンが好き」と言っていました。

 

「揚げパンが出る給食の時間には、来てくれるかも」

 

先生は、ひそかに期待していたのかもしれません。

 

お楽しみ会が岡野先生に教えてくれたこと

下校の時刻。

 

岡野先生は、帰宅するところ。

 

廊下を歩いていると、特別支援学級の前に、差し掛かります。

 

中を覗くと、お楽しみ会の真っ最中。

 

生徒、父母、先生、

 

みーんな、楽しそう。

 

ふと、

 

支援学級の生徒の一人(弘也君)が、歌い始めます。

 

この歌は、「ママの歌」という映画オリジナルの歌のようです。

 

けれど、

 

メロディー自体は、ベートーヴェンの第九。

 

第九と言えば、

 

年末年始、クリスマス。

 

先生は、この歌で、

 

「うちには、サンタさんが来ないんだ。」

 

「僕が悪い子だから、サンタさんが来ないんだ」

 

「どうしたら、いい子になれるの?」

 

という、神田さんの言葉を、思い出したんじゃないでしょうか。

 

高らかに歌う子、教室を飛び出す子、先生に寄り添う子、

 

特別支援学級の子供達は、誰に気兼ねすることもなく、思うがままに、行動しています。

 

父母も、教師も、誰一人として、叱ったりしません。

 

みんな楽しそうです。

 

「子供は、ありのままで、いいんだ」

 

「どんな子も、みんないい子なんだ」

 

先生は、この光景を見て、そう悟ったんじゃないでしょうか。

 

神田さん、「きみはいい子」だよ

「どうしたらいい子になれるの?」

 

お楽しみ会で、その答えを見つけた先生。

 

神田さんに会いたくて、校庭の鉄棒を見ます。

 

神田さんの姿は、見えません。

 

先生は、校舎を出て、鉄棒に歩み寄ります。

 

やはり、神田さんの姿は、ありません。

 

そこに、

 

5時を知らせるチャイムが鳴ります。

 

「5時になるまで、家には帰れない」

 

神田さんは、そう言っていました。

 

「きっと、今なら家にいるはず。」

 

先生は、そう思い、神田さんの家に走ります。

 

「宿題なんかできなくていい」

 

「たとえ、両親に悪い子と言われても」

 

「いい子になろうと、頑張らなくていい」

 

「神田さんは、神田さんのままで、十分いい子なんだよ」

 

岡野先生は、そう、神田さんに、伝えたくなったんじゃないでしょうか。

 

走っている最中のバッグミュージックも、第九が流れていますね。

 

神田さんの家についた先生は、ドンドンと、家の扉を叩きます。

 

ここで、物語はおわります。

 

もし、この後、

 

神田さんが家から出てきたら、

 

「きみはいい子だよ」

 

と言って、先生は神田さんを、ギュッとしたんじゃないかな。

 

と、勝手に妄想しております(笑)

  

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映画きみはいい子 最後の意味は?解釈は?

神田さんの虐待は、解決せずに、映画は終わります。

 

このラストが、

 

「尻切れトンボに見える」

 

「モヤモヤする」

 

と感じる方も、いらっしゃいます。

 

でも、

 

私は、素晴らしい結末だと思いました。

 

解決しなかった虐待、でも希望はあった

虐待は、解決しませんでしたが、希望は、ありました。

 

誰とも打ち解けていなかった、神田さん。

 

けれど、

 

物語が進むに連れて、岡野先生に、少しずつ、心を許し始めていたんじゃないでしょうか。

 

ラストシーン、

 

岡野先生は、神田さんの家の扉を叩きます。

 

力強く、しっかりと。

 

神田さんのお父さんに圧倒されて、何もできずに、ノコノコ帰った、

 

あの先生が(笑)

 

堂々と、自分の意思で、神田さんの家に、やって来たんです。

 

希望のあるラストです。

 

神田さんの虐待が解決しなかった訳、きみはいい子のメッセージ

虐待問題の複雑さ、

 

リアル、

 

この映画は、最初から最後まで、この2点を、描いています。

 

現実の虐待問題は、簡単に解決しません。

 

虐待を教師が見つけても、被害者の子供がそれを否定したり、

 

家庭の問題なので、安易に学校が介入できなかったり、

 

虐待問題の複雑さが、映画の中にも、散りばめられています。

 

ドキュメンタリーを観ているのではないかと、錯覚するシーンも、ありました。

 

私が、一番そう感じたのは、「家族に抱きしめられる」宿題を、発表するシーンです。

 

この映画はフィクションです。

 

でも、このシーンをみていると「現実なのでは」と思えてきます。

 

「フィクションだけど、これは現実なんだよ」

 

そう、思わせるための演出に、感じました。

 

もし、

 

ラストで、神田さんの虐待が、あっさり解決してしまったら、

 

現実味に、欠けてしまいます。

 

「あー良かった!」で、終わってしまいます。

 

この結末だからこそ、

 

「神田さんは、どうなっちゃうんだろう」

 

「虐待を、なんとかできないのかな」

 

と、映画を見た人は、考えてくれるんじゃないでしょうか?

 

「映画は、フィクションだけど」

 

「虐待は、現実です。」

 

「どうか、虐待について、考え続けて下さい。」

 

「そして」

 

「いつか、一筋の光が」

 

「虐待を受けている子供に、射しますように」

 

この映画には、そんなメッセージが、あるのかもしれません。

 

きみはいい子 原作は小説

きみはいい子は、小説が原作です。

小説には、映画では描かれていない登場人物の心の中も、描写されているようです。

 

私は未読です。

 

考察は、映画だけ見て書きました。

 

小説を読んだ上で、映画を見たら、また違った見解が、出てくるかもしれませんね^^

 

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きみはいい子の結末、とらえ方は十人十色

いかがでしたでしょうか。

 

なんやかんや書きましたが、あくまで私の考えです。

 

勝手な妄想も、かなーり入ってます(笑)

 

「神田さんは、宿題をやってきたんだ」

 

「宿題で親とトラブルになったんじゃないか。それを心配して、岡野先生は、神田さんの家に行ったんじゃないの?」

 

「いや!親に殴り込みにいったんだ!」

 

全部オッケー!

 

映画は妄想を、爆発させられるから、楽しいんです♫

 

正解なんて、ないんです。

 

ただ、

 

この作品が、名作である事は間違いない。

 

「あらすじしか、読んでないよ」

 

って方は、是非!映画を見て下さい。

 

あらすじだけでは、映画の良さは、100分の1も、伝わりません(笑)

 

演出、カメラアングル、俳優さんの演技、音楽、

 

全てが、圧巻です!

 

ぜひ、その目で確かめて下さいね^^

 

また、

 

もう、見てしまった人は、再度どうぞ。

 

見る度に、新しい発見がある、スルメ作品でも、ありますよ(笑)

 

きみはいい子 Amazon Prime会員なら無料で見られる時も

きみはいい子は、AmazonのPrimeビデオで、視聴可能です。

 

プライム会員なら、不定期ですが、無料になることがあります。

 

私もプライムで、無料になった時に見ました(笑)

 

もし無料期間でなければ、ウォッチリストに追加しておきましょう。

そのうち、無料になる可能性がありますよ。

 

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※2020年7月14日時点、プライム会員は、無料で見ることができます。

 

ではでは、今回はこの辺で!